コンピューター使用にあたって、あなたは今年に入ってから何らかのアップデートをされましたか?こんな質問をされてドキッとした方のために、サイバー攻撃についてお話します。
実は、常に最新のソフトウェアを使ったりシステムのアップグレードをすることは、サイバー攻撃を防ぐ大きな助けになることが知られています。その他にも個人のレベルでできる対策には、メールセキュリティを高めることや、怪しいURLをクリックしない、疑わしいサイトを訪れない、など予期していなかったリンクや添付文書を開かないことが大切です。そして、公衆のWi-Fiやホットスポットを使うならVPNを通すことをお薦めします。これらはすべて、マルウェアを防御することをすぐにできる措置といえます。
JPCERTコーディネーションセンターによると、2021年は前年に比べサイバー攻撃の例が33%増大したそうです。4万件を超える被害が報告されていて、その種類も多様です。世の中に被害と衝撃を与えたサイバー攻撃の例としては、多額の金額を狙った攻撃を大手企業に仕掛けるランサムウェアが目立ちます。
2022年もサイバー攻撃は、社会の弱い面を容赦なく襲い続けると予測されます。特に今年に入ってからのサイバー攻撃の特徴は、「サプライチェーン攻撃」と呼ばれる種の事例です。ITに資金とマンパワーを十分に当てることができる大手企業に直接攻撃するのではなく、それほどの予算をかけられない中小企業を介して攻撃する手法です。また、Cloudgateによるサイバー攻撃レポートには、2月の時点でマルウェアによる攻撃が65.3%で、ランサムウェアなどその他が4%かそれ以下であると報告されています。
先に述べたように、マルウェア対策が重要であることが明らかにおわかりいただけるでしょう。
最近はSNSを通じてマルウェアを送り込む手口も増加しています。特に注意したいのは、宅配業者を装って、「荷物が配達できなかったので、再配達を以下のリンクから手配してください’」といった文面がSNSで送られてくる場合です。宅配は日常的であるため、「もしかしたら先週したあの注文品かな?」といった感じでクリックしてしまう場合もあるのではないでしょうか?何かを注文した際には、必ずどこの会社で何の宅配業者によって届けられる品か、メモを取っておきましょう。
、私たちの日常におけるサイバーアクティビティに脆弱性があれば、被害にあう確率はは高まります。最新のサイバーセキュリティ―を導入し、こまめにシステムやソフトウェアのアップデートを図ることにしましょう。記憶より記録、不確かな面がある場合には、容易なクリックに頼らずに記録を参照することをお薦めします。