商品の買い物をネットでするような時代となり、コロナによる影響で、さらにその傾向が強まりました。物品販売をしている店舗が少しずつオンライン販売を開始し、今後もさらにその風潮が増加するでしょう。今まではその市、県、国内対象だったものが、ネットを使用することで世界中が販売対象となります。つまり、過去と同じように販売していては、売り上げが出にくくなるのです。日本人を対象にし、日本語のみのサイトでは、海外の方は購入してくれません。今回はそのための、ローカライゼーションについて見ていきます!
【ローカライゼーションとは】
ローカライゼーションというものは、製品やサービス、コンテンツ等を特定の市場に適応させることをいいます。例えば、アメリカ向けにローカライズする場合、当然日本語では内容が伝わりません。そのため、英語に直す必要があります。また、日本のものである、伝統的なものである、それらのコンテンツを含むためにも、イメージ画像を追加したり、フォントに筆文字を使用したりと、工夫をする必要があります。
単なる文章の翻訳だけでなく、イメージ画像、色、フォーマット、ユーザーインターフェース、デザイン、そして支払い方法も適応させる必要があります。
【ローカライゼーションの必要性】
グローバルな市場で成功している多くの方々は、お客様とのスムーズなコミュニケーションを取れています。ここでは、これを行うことで得られるメリットに関して見ていきます。
新規市場へ簡単に入り込める
国際的な市場に参入する際には、国によって大きく異なる法律、物流関係、そしてコミュニケーションの3つの壁が目の前に立ちはだかります。これらに対応するためには、当然ながら時間を割かなくてはいけないため、元々の事業を含め、若干のスピードダウンを余儀なくされます。残念ながら全ての問題点をローカライゼーションでは対応できません。お客様からの直接な問い合わせがある場合、テンプレートで対応しきれるならともかく、そう上手くはいきません。結局は人対人になります。ですが、それであっても文化の違いで発生するトラブルを避け、せっかくのブランドイメージを悪く思われないようにすることが可能です。また、この作業を最初の段階でしっかりと行うことができれば、時間をかけることなく製品やサービスに注目をしてもらえるでしょう。
競争力を高める
当然ながら海外市場に飛び込んでいく場合、先駆者というものが存在します。彼らは多くの場合、その分野においては独占的、あるいは多くても数社がすでにトップを占領しており、なかなか新規参入した会社が目にされることはありません。当然ながら、国産というものがどの国にもあるわけです。さらには、グローバルな競合他社もいます。日本から飛び出して参入したと同様、別の国から参入している会社もいます。仮にそれらの会社がローカライズをしていない場合、新しい市場であっても彼らよりも上位に食い込めることは確かです。
顧客満足度
製品自体の評価が高いというのも大事な観点ですが、やはり顧客満足度を高めることも重要です。口コミ等の評価が高ければ高いほど、同じような製品が販売されていた場合に、優先的に購入してもらえる可能性が上がるからです。理解しやすく、お客様が満足していただけるよう尽くすことで、購入、さらにはリピーターが付きやすくなります。
製品自体を表示するページ、製品の説明書、支払い方法、カスタマーサポートをローカライズすることも重要です。全部大事ですが、支払い方法に関して少し着目します。
より良い支払い
この支払い方法、少し厄介なところがあります。日本においては非常に多くの支払い方法が発達しており、電子マネーやクレジットカード、コンビニ後払い等と多種にわたります。ところが、オンライン決済の場合、クレジットカードがメインとなってきますが、日本国内ではVISA、JCBが非常に多く使用されており、場所によってはどちらかと、それに加えた複数を使用可能としています。海外において、JCBというものはマイナーで、アメリカンエキスプレスやマスターカードがメジャーになります。また、中国では独自の電子マネーが流通しているため、それらに対応することも適応する一つの方法でしょう。それらの支払い方法を導入し、さらなる満足度を得ましょう。
一例として、最近多くのサイトで話題となっているオンライン ギャンブル 日本語対応に関してご説明します。まず、オンラインギャンブルということで、当然ながら全世界からのユーザーが誕生します。そのため、ホームページの多言語化がまずは必須です。次に入金方法です。カード払いになることが多いですが、多くのユーザーの声からオンライン銀行からの直接入金、仮想通貨での支払い、その他各種方法があります。最後に問い合わせの対応です。リアルタイムでチャット出来るものや、電話をかけるものとありますが、問い合わせるなら自分の母語で聞きたいものですよね。母語でなかったとしても、それなりに分かる言語での対応をしたいものです。多くの場合、オンラインチャットには自動翻訳機能が付いており、相手の言語を自身の言語に、自身の言語を相手の言語に翻訳されるという便利なものもありますので、それを使用するのも一つの手でしょう。
ブランドへの信頼
満足度が上がれば上がるほど、あなたの会社のブランドに対するイメージが良くなり、信頼度が高まります。その信頼度がさらに高まると、忠誠心とまでになります。有名なところで、アップル社がまさにその一つで、一定の信頼度が多くのユーザーから得られている中で、新作を我先にと購入する人々の様子をテレビでも見たことのある人は多くいるのではないでしょうか。それこそまさに忠誠心、そのものです。さらには、他者への優越感を与える事で、特別感や優越感を感じることができ、より一層宣伝効果が生み出されます。
収益の増加
効率よく、効果的なローカライゼーションを行うことができれば、全世界の多くの人々から見てもらえるチャンスが生まれます。コンテンツを目にしてくれる人が増えることで、もちろん収益上昇につながっていきます。ここまで読んできて、日本語以外は出来ない、と思われる方もいらっしゃるかと思います。ですがご安心ください、機械翻訳を使用することで、ローカライゼーション、翻訳というものを簡単に行うことが可能で、短時間で効率よく作業を進めることができます。
【ローカライゼーションにおける翻訳の重要性】
何度か翻訳について記載しましたが、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。Google翻訳、Microsoft翻訳、DeepLなどと多くのものがあります。最近はAI機能の発達により、今まで以上の精度で翻訳をすることが可能になっていますが、今でもなお、クオリティーの低い翻訳をしてしまうものが多数あります。優れている機械翻訳をしてくれるものを使用すること、あるいは翻訳者に委託することでこの問題を解決することができます。海外製のものに不思議な日本語が印字されていたりすることがありますが、それを見てどのように感じますでしょうか。それくらいしっかりとやってくれよ、と思いませんか。まさにそのようになる可能性があるのです。そのため、翻訳に関してはなるべく正確なものを使う必要があります。
ここまででローカライゼーションの役割を見てきましたが、海外市場で活動するには、ローカライゼーションが必須となります。これらの内容を踏まえて、さらなる事業拡大を目指して進んでみてください。