物流業界は2024年、トラックドライバーが不足し、荷物が届かなくなったり、配送料金が高くなったりする可能性があるんです。
その理由がトラックドライバーの労働環境の改善です。今、ドライバーの時間外労働は上限がありませんが、2024年4月からは年間960時間と制限し、働きすぎを防ごうということなんです。そこで29日、物流の2024年問題を考える講演会が名古屋市内で開催されました。
名古屋商工会議所などが開いた講演会で物流コンサル会社の大島弘明さんは、トラックドライバーの荷待ちの時間が1運行当たり平均で1時間半あることを指摘したうえで、荷主企業が荷待ちの時間を減らす必要があると呼びかけました。
物流の2024年問題を乗り切るため、対策に乗り出した企業もあります。
名古屋市港区にある「愛知名港花き地方卸売市場」。ここには、全国各地から1日に100万本近くの花が集まります。市場に出入りする仲卸業者や小売業者の数は年間で2000を超えます。
2022年11月、この花き市場にある卸会社「名港フラワーブリッジ」が名古屋市の運送会社「名港フラワーライン」と手を組み、花の長距離輸送の中継地とする「名港ハブセンター」を開設しました。
名港フラワーブリッジ取締役 橋本実さん:
「ここの場所を物流の中継拠点として、ドライバーは一旦ここに荷物を預けていただきます。ここからまた別のトラック(別のドライバー)で日本各地の市場へ運びます」
名港ハブセンターは花の物流をどのように変えたのでしょうか。
例えば、高知県の花を静岡県の市場まで運ぶ場合、これまでは高知から1人のドライバーが約15時間かけて名古屋、岐阜、静岡と3つの市場を回っていました。しかし、2024年4月以降、トラックの運転手は基本、1日に14時間を超える労働ができなくります。
名港ハブセンターが開設されてからは高知から名古屋までは運送会社Aが運びますが、ここで運送会社が交代します。名古屋からは名港フラワーラインのドライバーAが岐阜の市場へ。ドライバーBが静岡の市場へと手分けして運送する事ができるように体制を整えたのです。
名港ハブセンターが開設されたことで運送会社は。
名港フラワーライン取締役 荒木裕充さん:
「ここに集まった花を、ドライバーが手分けしてそれぞれの市場に運ぶので、ドライバー1人当たりの労働時間削減につながったと思います」
さらに、名港ハブセンターは6月1日に運送会社大手「グローバルエアカーゴ」と提携し、全国の市場に花を運ぶ為の中継地点にしていきたいとしています。
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