今回は、電子工作って結局何ができるの?という疑問を持っている方に向けて、私が今までに作ってきた7つの実用的なガジェットを大公開したいと思います。
今回の動画はこのような内容になっています。電子工作ができると、自分のアイデアを実際に具現化する事ができるようになる、という事が良く分かると思いますので、ぜひ最後までご視聴下さい。
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■目次
0:00 オープニング
0:15 育児用の自作ガジェット紹介
1:53 自分用の自作ガジェット紹介
2:48 介護用の自作ガジェット紹介
3:12 おまけ
3:43 ワンポイントアドバイス
4:23 エンディング
■関連動画
・【初心者向け】もう挫折しない!電子工作「再」入門
・【初心者向け】5分で分かる電子工作の始め方
・【初心者向け】電子工作入門キットだけでガジェット作ってみた
・「mimie」プロモーション動画
・IoT地球儀の作り方
・「カクテルキューブ」プロモーション動画
・デジタル麻雀構想
■自己紹介
・ハードウェアエンジニア
・電子工作歴:9年
・電子工作をゼロから体系的に並べるチャンネル「今日から始める電子工作」を運営してます
■SNS
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#電子工作
■動画文字起こし
それではまず、育児に関わるガジェットを紹介していきます。
まず1つ目は、「mimie」という、「音」で子供を見守るガジェットです。
子供が親から見えない場所に遊びに行ってしまっても、子供の服に取り付けられたmimieが、親の代わりに子供の声を聞いてくれるので大丈夫です。鼻歌を歌っていたり機嫌が良さそうだったらそのまま遊ばせてあげ、泣いたり困ったりした時だけパパママのLINEに、居場所と通知を送ってくれます。子供は成長するにつれ、行動範囲がどんどん広くなっていくので、できるだけ冒険心を育ませてあげたいと思ったのが、作ろうと思ったきっかけです。
システムや中身、使い方に関しては、プロモーション動画で紹介していますのでそちらも合わせて見てみて下さい。
次は、IoT地球儀という新しい知育ガジェットです。
これは、地球儀を回す事によってパソコン上に表示されている世界中の定点カメラの時間帯を変える事ができる装置です。子供に、地球が回る事と時間の関係を体感的に学んで欲しくて作りました。
なお、作り方についてはこちらの動画やInterface 2021年7月号で解説しています。
次は、焼き鳥パズルです。これは見ての通り、焼き鳥の具の部分がボード上に載せられるようになっている、世界に一つだけのオリジナルパズルです。
ある日の夜に、家族で焼き鳥屋に行く約束をしていたのですが、妻から遅刻するという連絡があったので、子供が待ち時間に飽きてしまわないように、レーザカッターを使って突貫で作製しました。
最後の育児ガジェットは、赤ちゃん見守りモニターです。子供を家に置いたままゴミ出しに行ったり、後部座席のベビーシートに乗せて運転している時に顔が見えなくて不安、という妻の声を聞いて作ってみました。
続いては、自分用に作製したガジェットになります。
こちらはカクテルキューブという、カクテル色に部屋を染めてくれるガジェットです。
お酒にハマっていた頃に、味だけじゃなくて色ももっと楽しめたらいいのにと考えて作りました。元々はウィスキー用にと考えていたのですが、製作途中でさすがにウィスキー毎の微妙な色の違いは表現できない事に気付き、対象をカクテルに切り替えました。
このガジェットに関しても、こちらの動画でプロモーション映像や作り方を公開しています。
続いては、デジタル麻雀です。これは、まだ構想段階ではあるのですが、麻雀牌をデジタル化し、全自動雀卓の機能を備えるとともに、離れた相手とも一緒に麻雀を楽しめるガジェットです。麻雀を良くやっていた仲間がいたのですが、家族の都合とかでだんだん一緒に集まるのが難しくなってきた時に、思いつきました。
ただ、麻雀牌は全部で144個あるので、部品費がかなり高くなってしまう事が分かったため途中で頓挫してしまいました。
続いては、介護用に作製したガジェットです。
これは、毎日決まった時間になると、音楽が鳴って、薬を飲む時間である事を教えてくれる装置です。親族で持病を持っている人がいて、よく薬を飲むのを忘れてしまう、という悩みを聞いていたので、飲み忘れ防止用に作りました。たまたまクリスマスの時期だったので、ぬいぐるみの中にこの装置を仕込んでサプライズプレゼントをする事ができました。
最後はおまけです。
電子工作をやっていると、3Dモデルを扱う機会が結構あるのですが、モデル作成のスキルが身に付くと、日常生活でも幅広い用途で使えたりします。例えば自分は、自分の家の家具の配置をレイアウトしたり、庭の冊を設計したりと、なかなか実物では試行錯誤が難しいところを、モデルで何回もシミュレーションして最適なものを選びました。これも、電子工作をやっていたから実現できた事の一つです。
以上、7つのガジェットとおまけを紹介してきました。
なお最後に、一つだけワンポイントアドバイスがあります。
電子工作をする上では、やはり「どうしてもこれを実現したい」と強烈に願望を持つ事が重要だと思っています。
ここでたくさんのガジェットを紹介しましたが、作っていく過程で、ソフトや電気、メカ、ウェブ、モノづくりツールなど自分の専門外の事も含めてたくさんの知識が必要になるので、あらゆる困難にぶち当たり、何度もくじけそうになりました。そんな時に自分を支えてくれたのが、この「絶対に作るんだ」という気持ちでした。
慣れないうちは大変だと思いますが、数をこなしてこれらのフローが一通りこなせるようになってくると、飛躍的に電子工作が楽しくなるので、それまではあきらめずに頑張ってみて下さい。
今回は、電子工作って結局何ができるの?という疑問を持っている方に向けて、私が今までに作ってきた7つのガジェットを紹介しました。電子工作ができると、ここで紹介してきたように自分のアイデアを具現化する事ができるようになります。皆さんも、もし実現したい事があれば電子工作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。という事で、今日は以上となります。