アメリカのワシントンから中継です。
アメリカを中心により強い制裁に乗り出す状況になってきましたね。
(ワシントン支局 小島佑樹記者)
〇「SWIFT」からロシアを排除する一手は、アメリカのバイデン大統領にとっては切り札のような制裁
〇これまではヨーロッパからの反対があり、アメリカの中でも1週間ほど前まで、制裁の案には含まれなかった
〇「ロシアのどの銀行を制裁の対象にするのか」という議論の余地を作ったことで、今回の発動に至った
〇アメリカはこれまで「ロシアのすべての銀行を対象」に調整を進めていた。今回の発表では「必要に応じて対象を拡大していく」としている。ヨーロッパや世界経済への影響を天秤にかけながら対象を選んでいく
〇制裁の範囲をめぐり、議論の余地、柔軟性を持たせたことがアメリカとヨーロッパの落としどころになった
ここからはスタジオの共同通信社編集委員の太田昌克さんにお話しを聞いていきます。
Q.プーチン大統領の個人資産凍結、どう見ますか?
(共同通信社編集委員 太田昌克さん)
〇個人資産の凍結は、過去の例を見ると、リビアのカダフィ大佐であったり旧ユーゴスラビア戦犯法廷で裁かれたミロシェヴィッチ氏、戦犯や暴君のみをターゲットにして制裁してきた。それをプーチン大統領に適用したというのは、事実上のプーチン政権との決別宣言
Q.「SWIFT」によってロシアと中国が結びつく可能性は?
(共同通信社編集委員 太田昌克さん)
〇中国がヘタにロシアに助け舟を出すと、自分たちが国際金融マーケットからはじかれる恐れがあるので慎重に対応するはず
〇注目はあすのマーケット。週末の制裁発表でルーブルが急落するかもしれない。すると、ロシアで物価が高騰。プーチン政権の足元が揺らぐ可能性がある
2月27日『サンデーステーション』より
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