新ロシア派が支配するウクライナ東部では、所属不明の軍事車両が目撃されています。8年前のクリミア併合の際も武装集団「リトルグリーンメン」が暗躍していました。制裁の発表や非難の声が相次ぐ中、中国はアメリカを批判し、制裁に反対しました。
■ロ軍?…「リトルグリーンメン」とは
22日、ウクライナ東部・ドネツク近郊の親ロシア派が支配する地域で、所属が分からない戦車などの隊列が目撃されたました。ロイター通信が伝えました。
所属不明の軍隊は8年前にも確認されていました。ロシアがクリミア半島を併合する直前、クリミア半島で、所属不明の武装集団が軍の施設を取り囲んでいました。当時、記者が「どちらの軍ですか?」と尋ねても、兵士は「それは教えられない」と言いました。
クリミア半島では2014年、所属不明の部隊である通称「リトルグリーンメン」が暗躍していましたが、アメリカなどからは「ロシア軍だ」と批判されていました。
今回も所属不明の軍隊が確認され、アメリカのサキ報道官は会見で「リトルグリーンメンは今、ウクライナ東部のあちこちにいます」と述べました。
■対ロシア、相次ぐ「制裁」の中身
派兵を決めたロシアに対し、次々と制裁措置が打ち出されています。
アメリカは制裁の第一弾として、ロシアの大手金融機関や、政府が発行する国債などを対象とした金融・経済制裁を発表しました。
EU(ヨーロッパ連合)は金融制裁などに加え、独立承認に賛成したロシア議会の議員約350人の資産凍結や、EU加盟国への渡航禁止などを科すことを決めました。
岸田首相は、次の3つを柱とした日本の制裁措置を発表しました。
1)ウクライナ東部の(親ロ派が支配する)2つの地域の関係者に対するビザ発給の停止と資産凍結
2)この2つの地域との輸出入の禁止
3)ロシア政府が発行または保証する新たな債権の、日本での発行・流通の禁止
■高まる非難の声…中国の反応は?
国連のグテーレス事務総長は「私たちの世界は近年最大の、平和と安全保障の危機に直面している」と表明しました。非難の声が高まっています。
一方、中国はアメリカを「緊張の張本人」と名指しで批判。外務省は会見で「火に油を注ぎながら、『消火に力を尽くしていない』と他者を責める行為は無責任で不道徳だ」と矛先を向け、「いかなる一方的な制裁にも反対する」と明らかにしました。
危機を回避する手立てはあるのでしょうか。
(2022年2月24日放送)
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