銀幕の妖精と呼ばれた、往年の大女優オードリー・ヘップバーン。彼女の主演映画の中でも、『マイ・フェア・レディ』は今も高い人気を誇る作品のひとつです。訛りが強く、教養もない下町の花売り娘を、言語学者が素敵なレディに仕立て上げるという内容のミュージカル映画ですが、その中の印象的なシーンに登場するのが『ロイヤルアスコット』です。
6月に開催され、イギリスのロイヤルファミリーや著名人が集うことでも知られるロイヤルアスコットは、現在でも世界中の競馬界と社交界の一大イベントとして毎年注目を集めています。
そんなロイヤルアスコットを、日本にいながらにして体験できるのをご存知ですか?ここでは格式あるロイヤルアスコットについて、簡単にご紹介していきます。
イギリス王室主催
ロイヤルアスコットは、イギリスでは『ロイヤルミーティング』と呼ばれ、1711年にイングランドのアン女王が「アスコット競馬場こそ競走馬が全速力で走るのに最も適した場所である」と定め、イギリス王室主催の競馬開催を行ったのがはじまりとされています。エリザベス女王在位中には、開催中に女王自らウィンザー城から馬車に乗って臨席し、レース表彰式で女王自ら優勝馬関係者に優勝トロフィーを贈呈するのが習わしとなっていました。また、レース前の開会式には華やかなパレードが行われる事でも知られています。
厳しいドレスコード
そんなイギリス王室主催のロイヤルアスコットは、観戦規約の厳しさでもよく知られています。ロイヤルアスコットでは観客席が、関係者や馬主、貴族からの招待でのみ入ることができる特別席『ロイヤルエンクロージャー(Royal Enclosure)』をはじめ、4つに分かれているのですが、ドレスコードの規準もそれぞれの席によって違っています。例えば、ロイヤルエンクロージャーでは、男女共に最低10cm以上のしっかりしたベースの帽子、またはヘッドピースの着用が必須であり、男性の装いは、モーニングコートとウエストコートで、女性はスカートは膝下、オフショルダーやホルターネックは禁止とされ、少なくとも1インチの厚さのストラップが必要と規定されています。
レースの舞台
こうした華やかなイベントの場となるアスコット競馬場は、バッキンガム宮殿と並ぶ王室一家の居城・ウィンザー城から約10kmの位置にあり、英国王室の所有として知られています。コースは長い直線を3つのコーナーでつないだ三角形をしており、右回りで1周約2800m、最終コーナーからゴールまでの直線は約500mとなっています。向正面が三角形の頂点付近は『スウィンリーボトム』と呼ばれるコース最低地点で、そこから最高地点のゴールポストまでの高低差は73フィート(約22.25m)と、東京競馬場(2.7m)の8倍以上もあります。
わざわざイギリスまで飛んでいかなくても、映画の中のイライザのようにレディとしての訓練を受けなくても、Betwayで競馬 オッズをチェックして気軽にロイヤルアスコットを楽しんでみませんか?